街は、
相変わらず脳天気な哀しげなメロディーを奏でている。
相変わらず人々は生活という仕組みに縛られている。
相変わらず殺人もいじめもパロディーの様に続いている。
相変わらず遠い国では戦争をしている。
相変わらずこの世界は終着駅のない旅を続けている。
神様のいなくなった世界で、相変わらず僕は、歯を磨き、本を読み、久しぶりに人に会い、
お酒を飲み、冗談を言い、そして楽しげなふりして遊びにも行った。
書きかけの詩はPCに眠り、たまに思い出したかのように何時かの夢を、思い出したりもした。
そんなある日、差出人の無い、一通の手紙が届いた。
元気ですか?どんな風に暮らしていますか?何を考えて生きていますか?
大切な人を守っていますか?大切なことを大切にしていますか?
何かを裏切っていませんか?嘘を重ねていませんか?時間に流されていませんか?
自分を諦めていくあなたが嫌いです。自分をごまかしているあなたが嫌いです。
自分を見つめようとしないあなたが嫌いです。
自分を捨ててまで守るべき事ってなんですか?
嵐の海に溺れそうになっても、強い風に吹き飛ばされそうになっても、
夜の闇に潰されそうになっても、たとえ、不安が道を迷わせても、
怖がらないで、私はあなたのそばにいる。あなたの前を私は歩いていく。
怖がらないで、私はあなたのそばにいる。
精一杯生きている時のあなたが好きです。
祈りだけは失さないで。
君の胸に届くように。
祈りの火を絶やさないで。
君の道を照らすように。
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