少し前のことになるけど、俺が18年一緒過ごした愛猫が病気で死んでしまった。
前日まで、元気で走り回っていた。
突然の死だった。
その時から何だか俺は、仲間ということを意識し始めた。
そいつは、俺がご飯を食べるといつも横にいて、一緒に食べようってつぶらな瞳で見つめていた。
俺とあった、最後の日も同じようにそうやって。
毎晩のように、家族で一緒にいたのに、誰も、そいつの苦しさを解ってあげられなかった。
仲間っていうのを意識し始めてから、今までの自分というのが、なんだかとってもいやらしい人間に思えてならなかった。
自分に解るものだけを認め、解らないものを否定し。
それから、俺たち家族は、そいつをともらった。
何が出来ると言うわけではないけど、必死に自分の弱さと戦った。
愛するってことが、そんな生半端なことじゃできないと。
世の中の全てのルールの中で、間違ったルールは、人を傷つけることに方向が向かっていくこと。 正しいルールというのは、人を愛すること。 計算も打算も捨てて、自分にかかわる全ての物事を自分の鏡として見つめ、他人の力ではなく、自分の体でぶつかって、ひとつひとつの物事を、自分自身で解き明かし、自分の力で進むべき道を切り開くことが、愛と自由の世界を作り上げていくことにつながると感じている。 醜い争いはもういらない。 皆でまっすぐな「心」をもって「前」を向いて歩きたい。
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